雛人形を「雨水」に飾ると良縁に恵まれるのはなぜ!?

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3月3日は、雛祭り。

小学生の娘がいるわが家では、二十四節気の一つ「雨水(うすい)」の2月18日に雛人形を飾りました(平成29年雨水の日取りは国立天文台「暦要項」調べ)。

「雨水に飾ると良縁に恵まれる」という言い伝えがあることを「薬日本堂」さんから聞いたからです。

しかし、なぜ雨水の日!?

 

かつては人形(ひとがた)を川に流していたのはなぜ!?

さてわが家の三段飾り、私が両手を広げて持ち上げられるほどのサイズです。

しかし、古くは植物や紙で作られたごくシンプルな人形(ひとがた、イラスト参照)だったそうです。江戸時代から次第にゴージャスになり始めたと『陰陽五行と日本の民族』吉野裕子著、人文書院)には記されています。

そして人形(ひとがた)は、3日が過ぎると川に流されていました。流し雛です。

しかしなぜ、流し雛だったのか!? 

 

 

 

 

 

辰の脱皮…「水」の終焉と再生。

3月は、和名では弥生(やよい)ですが、十二支では「辰月(たつのつき)」。辰は「水」の季節である「申・子・辰」というグループに配属され、この水の季節は申に始まり辰でが終わることを意味しています(さらに詳しいことをお知りになりたい方は「水の三合」をご参照ください)。

つまり流し雛は古い季節にピリオドを打ち、新たな時を迎えようとしている人々の風習なのです。以下ご参照ください。

「日本民俗学ではこれを『罪穢れをはらう禊(みそ)ぎの名残り』、と解するが、私は神道の原点としての「ミソギ」は「身殺(みそ)ぎ」であって、蛇の脱皮の擬き、と考える。従ってこれは脱皮によって新生をはかる祖神としての蛇の生理・生態を忠実に模倣しているに過ぎず、本来、そこに罪の意識などはなかったのである」

以上、『陰陽五行と日本の民族』(吉野裕子著、人文書院)よりそのまま引用。ルビは筆者記入。

陽が満ちて、水が万物を潤す。

日本の暦は、前述のような和名や十二支で表されているほか、易の卦でも表されます。

1年の月ごとにそれぞれ易の卦がわりふられていますが、3月は図のような象意の「沢天夬(たくてんかい)」となります。

陽の気が5本積み上がり、最上階に1本の陰(横棒に割れアリ)が載っています。春真っ盛り、陽気がいよいよ盛隆している様子がうかがえます。ちなみに旧暦の3月は、新暦の4月から5月にあたります。

より具体的にみると、上卦(上の三本)は「沢」という水の集まりをあらわし、下卦(下の三本)は「天」という陽の集まりをあらわしている。

それは「高いところに上った水がたまって決壊し地上の万物が潤う」という意味に読み取れるのです。

そのような易からみた水の関連性について、同書『陰陽五行と日本の民族』(吉野裕子著、人文書院)ではふれられています。

 

 雛祭りは、おめでたい!

以上のように「時(とき)」という観点からみたときに、「なぜ『雨水』に飾ると良縁に恵まれるか?」「なぜ流し雛だったのか」…腑に落ちてきます。

水と深い関わりがあった。「水」と言うと、陰の象徴。男を陽とすれば、女子は陰にあたります。

ゆえに女子のお祭りとした…というのは私の推測にすぎません。

 

新たに生まれ変わることを願ったお祭りなのです。

 

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