大相撲は慈母の和やかエネルギー。

投稿日:


稀勢の里関、快調ですね。春場所、単独11連勝です。

大相撲を観ていていつも感じるのは、あのあたたかいエネルギーです。観客のおじちゃん、おばちゃんたちが、力士の勝敗の行方に、歓声をあげて喜んでますよね。

なんとも和やかさを感じる一幕です。こうしたあたたかなエネルギーが取り組みの都度つつまれていることに、驚くばかりです。

土俵に見られる陰陽五行の仕掛け。

さて、なんでここまで和やかさを保てるのでしょう?

それは、陰陽五行…木火土金水のうちの土行と言う母親のようなエネルギーが、土俵という中心から会場全体に発散されているからです。

土行とは、文字どおり土の象徴。母なる大地であり、すべてを受け入れる慈母のような性質のもの。

そんな土行を端的に表現しているのが、力士たちの体型です。あの力士たちのお腹の出た体型は、土行そのもの。内臓で言えば、胃と脾にあたるカラダの中心部は、五行では土行に属します(表組の五臓参照)。

そして、土俵という土行のエネルギーの上で、力士たちが晴れやかに取り組みをみせてくれるのです。

その土俵の頭上にあるのは神社のような神明造の吊り屋根です。

東西南北に「四房(しふさ)」がさげられ、結界がひかれています。

東に青龍という神獣が表現された房、西に白虎という神獣が表現された房、北に玄武という神獣が表現された房、南に朱雀という神獣を表現された房、です。

さらに四房とともに紫色の幕が四方・四辺にさげられ、穢れがはらわれています。

このほかにも、土俵の中央には「鎮め物」と呼ばれる縁起物(昆布、するめ、勝栗、塩、米、かやの実)が埋められるなど、神事を行う舞台装置が完備されています。

寄せ太鼓から跳ね太鼓まで神事としての大相撲。

横綱の土俵入り、梅雨払いと太刀持ちを従え行われます。横綱には純白の綱に5本の垂(しで)がさげられている。この純白は陰陽五行では金行の色に配当され、金行には邪気を払う働きがあります。そして柏手を打ってから、四股を踏む。

大相撲は、朝8時に会場外にある櫓(やぐら)から響く寄せ太鼓(一番太鼓、朝太鼓)に始まり、仕舞いの「結びの一番」、「弓取り式」、「跳(は)ね太鼓」まで、首尾一貫、神事としての仕掛けがあります。

とてもすべてをご紹介することができないのですが、単行本「わくわく大相撲ガイド 寄り切り編」(日本相撲協会監修、河出書房新社)にわかりやすく採りあげられています。

「なんでここまで和やかなエネルギーにつつまれているのだろう?」

…と感じたのをきっかけに、今回、陰陽五行の知恵がどう活かされているのかをお話させていただきました。

土俵と言う土行を中心に、五つのエネルギーが会場全体を徹頭徹尾つつんでいることがわかり、驚かされた次第です。

お見事でした。

Blog Lanking

▼ランキングに参加しました。クリックして応援いただけると嬉しいです!

フォローしていただけるとブログ更新をお知らせいたします。

▼フォローしていただけますと、ブログ更新をお知らせいたします。

follow us in feedly  

-民俗学
-, ,

Translate »

Copyright© けんこう研 , 2017 AllRights Reserved.